大震災と原発事故で、
国は崩れ出し、
壊れ出し、
それは、今に続いている。
百何十年か前に、
この国が、
民が、
深々と選び、
歩み出した道ゆえ、
今はもう、選び直しがきかぬ。
呪われし列島。
今はもう、暗雲が厳しく、
視界がきかぬ。
復興は貫かるべし。
だが、国の崩壊混沌に抗(あらが)っての道は、
あまりに険しい。
国滅びの音の
立ち籠(こ)める中で、
とある、遠い響きを聴いた。
それは、幽(かす)かな、
あまりに遥かな響き。
それは、はじまりの時の調べか、
然り、
恐らくは、国生みの、
太初の調べ。
何という運命か。
国滅びに、
国生みを、
想うとは。
何ものかの力に、
背を押され、
とある浜に立った。
昔、神々が、
天地を昇り降りしたという
伝えを持つ梯子。
それが倒れて成った地。
丹後、
天の橋立。
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