2011年10月25日火曜日

国生み幻視行

大震災と原発事故で、
国は崩れ出し、
壊れ出し、
それは、今に続いている。

百何十年か前に、
この国が、
民が、
深々と選び、
歩み出した道ゆえ、
今はもう、選び直しがきかぬ。

呪われし列島。
今はもう、暗雲が厳しく、
視界がきかぬ。

復興は貫かるべし。
だが、国の崩壊混沌に抗(あらが)っての道は、
あまりに険しい。

国滅びの音の
立ち籠(こ)める中で、
とある、遠い響きを聴いた。
それは、幽(かす)かな、
あまりに遥かな響き。

それは、はじまりの時の調べか、
然り、
恐らくは、国生みの、
太初の調べ。

何という運命か。
国滅びに、
国生みを、
想うとは。

何ものかの力に、
背を押され、
とある浜に立った。

昔、神々が、
天地を昇り降りしたという
伝えを持つ梯子。
それが倒れて成った地。

丹後、
天の橋立。

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